~ 諏訪市への陳情 ~
2月26日 2度と同じような悲しい事故が起きないように諏訪市に「上申書」を提出しました。
上申書(原文)
私共は、昨年末交通事故で死亡した小林秀輔の両親です。
秀輔は、長野県立諏訪清陵高等学校の1年生でしたが、平成20年12月28日午後3時20分頃、諏訪市高島4丁目2695番地付近の交差点を、自転車にて諏訪市立城南小学校方面から、西友諏訪城南店方面に進行中、折から、諏訪郡医師会方面から社団法人建設業界諏訪支部方面に進行中の中沢清憲((有)フレイシア社長 諏訪市中洲5672-3 給食弁当製造)運転の軽四ワンボックスカー(登録番号 諏訪480 あ 11-35)にはねられ、脳挫傷による肺水腫により16歳と3ヶ月というあまりにも短い命を終えてしまいました(以下本事故という)。
本事故の原因としましては、主として中沢氏が本件交差点において、徐行はもとより、全く減速することなく、時速40キロメートル以上の速度で進入したことに主たる原因があるものと思われます。
本事故に関しては、今後刑事事件及び民事訴訟に発展していくことになると思われますが、私共としては、道路管理者である貴市におかれましても、道路管理上の対応が不十分であったものと考えております。
すなわち、本件交差点は、住宅街にあるばかりか、小中学校の通学路になっており、登下校時には、多くの学生が通行・横断している反面、自動車の交通量が以外に多いこと、双方の幅員は4メートルから4メートル50センチメートルほどしかない狭い道路であり、見通しの悪い交差点であること、特に、本件の中沢氏の進行方向と同じ方向へ向かう車両においては、地元の人間を除き、本件交差点の存在自体認識しづらいのか、徐行はもとより減速さえせずに直進する車の多いこと、そのため、秀輔の進行方向とどう方向へ向かう二輪車においては、相当程度減速していたとしても、側面衝突の危険性が極めて高いこと、現に3年前にも本件交差点においてバイクと自動車による死亡事故が発生していること、といった事情が認められます。
然るに、本件交差点において、秀輔の進行方向には、一時停止の標識があり、大きく「止まれ」の文字が道路上に描かれているものの、中沢氏進行方向には、交差点を示す白十字や、ゼブラ模様の赤い横線が何本か入っているものの、これらは、一見して何のことかわからず、その他には、信号機がないことはもとより、交差点を示す標識もなく、「徐行」を促すべく何らの道路文字や標識の設置さえなされていません(横断歩道もありません)。確かに同進行方向にミラーも設置されてはいますが、それ自体も小さく、意識を集中しなければ、左右に人や自転車の存在を発見することは到底困難な状況です。
同様の見通しの極めて悪い交差点が諏訪郡医師会の方に向かって2箇所ありますが、これらには点滅信号機が設置されています。(過去にも頻繁に事故が発生する交差点であったため設置されたと聞いています。)
私共としては、本件交差点は極めて危険性が高く、秀輔の事故を含め3年間に2人も死亡しているのにも係わらず、貴市の対応については、従前はもとより本件事故が起こった以降も、尚不十分であると思っております。現状、信号機の設置を検討ないしは依頼されているとお聞きしていますが、それには時間がかかるようですので、それまでの間、「徐行」や交差点を指示するような路面表示や看板だけでも速やかに設置していただきたいと思っております。又、以前からこの交差点は大変危険な交差点ということで、周辺住民の方々からも強い改善要望が出されていると聞いております。
前途ある若い青年の命が失われたという厳然たる事実を重く受け止め、又、私共家族の悔しく悲痛な思いを真摯に受け止めていただき、二度とこのような悲しい事故がおきないように、貴市に置かれましてもできる限りの(道路の安全管理のための)方策をとっていただきたく上申する次第です。事故後2ヶ月近く経つ現在においても何もまだ対策がとられていないことは、大変残念でなりません。とにかに早急に仮設の標識・表示でもよいので、設置をお願いしたいと思います。
何卒宜しくお願い致します。
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